富士登山は初心者でも登れる?
「一生に一度」は登ってみたかった富士山
去年は台風直撃で挑戦できなかったのですが、今年ようやく登頂することができました!
超初心者の私が登頂に向けて準備した物や実際登って感じた注意点を紹介します。これから富士山に挑戦したい方の参考になれば嬉しいです!
富士登山のおすすめ時期とルート選び
富士山は7月〜9月の夏季のみ登山可能です
8月上旬〜は夏休みで大混雑、8月下旬~は台風の時期になるので、個人的なおすすめは、7月下旬です!
(ちなみに去年は8/31のツアーを予約していたのですが、台風が直撃しスバルラインが閉鎖、ツアーがキャンセルとなりました)
登山ルートは4つあります
- 吉田ルート(最も人気。山小屋が多く初心者向け)
- 須走ルート(自然豊かだが下山は砂走り)
- 御殿場ルート(距離が長く上級者向け)
- 富士宮ルート(最短ルートだが傾斜がきつい)

私は初心者向けの吉田ルートを選びました。山小屋も多く、ツアーもほとんどが吉田ルート発着なので安心です
今年から、通行料で4000円が徴収されるようになり、富士登山オフィシャルサイトもしくは当日窓口から購入可能です
私は当日窓口で入山料を支払い、こちらのマーカーを見える所につけて登山を開始

富士登山に向けた体力づくり
私の運動スペックは0、もしくはマイナスです(笑)
4月に体力づくりのために走ってみたら、開始3分で息がゼーゼーなり1週間咳に苦しみました
こんなんじゃ富士山に登れないと危機感を覚え、事前準備を実施(各内容は別記事にまとめます)
- 千葉スパルタンレースに参加、10kmラン+20個程の障害物に挑戦(5月)
- 大山、金時山、大岳山に登頂(6月)
- ゴルフのラウンドを2回(6月)
毎週末何かしらの運動を入れる事で、自信・体力・暑さへの慣れを身に付けて行きました!
ツアーの内容と当日のスケジュール
私が参加したバスツアーは、札幌通運株式会社クラブゲッツのこちらのプラン
ツアーの予約自体は4月にしました(土日は埋まりやすいので、早めの予約をおすすめします)
ツアーに含まれていたのは以下の通り
(1)往復のバス代 (2)山小屋宿泊代 (3)規定の食事代 (4)お帰りの入浴料 (5)消費税等諸税 |
ここからは当日のスケジュールを紹介します
- 7:00 新宿駅集合
- 12:00 五合目到着 → 昼食&高度順応
5合目には、たくさんレストランやお土産ショップがあります
モンベルやレンタルショップもあるので、当日その場で購入・借りる事もできます



- 13:00 5合目出発(登山開始)
登山を開始した5合目から、宿泊所まで15以上の山小屋がありましたが、全ての山小屋前で休憩する+少し歩いたら休むといった形で、たくさん休みながら行きました
そのおかげか、1日目は高山病にはかかりませんでした



- 18:00 本八合目到着→山小屋で夕飯
山小屋は「八合目又は本八合目山小屋確約」プランで、当日宿泊場所が分かる形でした
八合目から本八合目までは、少し距離があるので、より頂上に違い本8合目が宿泊場所だったのはラッキーでした





- 20:00 就寝
薄いクッションと寝袋が敷いてあるところで雑魚寝です
寒い、周囲がうるさい、空気が悪い、で一睡もできず・・・
登っている時は大丈夫だったのですが、横になっていると頭がガンガンズキズキで、唯一高山病を感じました(ただ、起きて水を飲んだら治りました) - 翌2:00 起床
- 2:30 山頂アタック開始



- 4:00 山頂到着
- 4:30 ご来光



- 5:30 下山開始



- 9:00 五合目到着
- 11:00 五合目出発
- 13:00 温泉到着
- 16:00 新宿駅到着
こんな感じで無事怪我や高山病無く、登頂する事ができました!登ってみた感想は後述します
富士登山の持ち物・装備リスト
今回超初心者の私が揃えた物を紹介していきます!
- ハイキングバック
元々20Lのリュックで練習登山をしていたのですが、水2Lを持っていく事を予定していたので、25Lのハイキングバックに買い換えました
スティックを収納する部分があったり、レインカバーが附属していたり、便利なバックでした!
- ハイキングシューズ
普通のスポーツシューズだと、山の岩が鋭利で壊れたり滑りやすかったりするので、自分の身を守るためにも、良い性能のシューズを買う事をおすすめします!
おすすめは、足首を捻挫や岩から守ってくれるハイカットもしくはミドルカットのハイキングシューズです
後は、しっかりとした防水加工がされているゴアテックス素材を選ぶと良いと思います
私はキャランバンのハイキングシューズを買いましたが、一度も靴擦れせず安心感を持って山登りできました!
- レインウェア
レインウェアには①『耐水圧』②『透湿性』という2つの指標があります
①『耐水圧』:雨の侵入を防ぐ力で、数字が大きいほど強い雨にも耐えられます
②『透湿性』:汗などの湿気を外に逃がす力で、数値が大きいほど蒸れにくく快適です
富士山では、耐水圧が20,000mm、透湿性は20,000g/㎡/24h以上が望ましいとされていますので、レインウェア購入の際の指標にしてみてください!
例えば、モンベル ストームクルーザー ジャケットは、ゴアテックス素材使用で、耐水圧: 20,000mm以上、透湿性: 40,000g/㎡/24hrsです
私はワークマンのレインウェアを持っていったのですが、こちらは 耐水圧:10,000mm 透湿度:5,000g/㎡/24hでした
今回は幸運にも快晴だったので問題無かったのですが、山の天候は非常に変わりやすいので、万が一に備えて、もう少し耐水圧と透湿性が高いレインウェアを購入しても良かったかなとも思いました
- 防寒具
8合目から頂上の間は、人が多く非常にゆっくりなスピードで進むため、身体が冷えます。また、日の出前の山頂は夏でも0℃以下になる事もあり、防寒具は必須です
登り始めは暑く中々想像できませんが、頂上は冬のような寒さです
天候も変わりやすいので、着脱が簡単にできるような服を持っていく事をおすすめします
- ヘッドライト、グローブ
ご来光に間に合うためには、本8合目からだと早朝2:00頃から登頂を開始する必要があります
周りはまだ暗く岩も多いので、ヘッドライトは必須です
グローブもあると怪我防止・防寒対策になります
- 日焼け対策グッズ
富士山は日陰が無く紫外線が強いので、お肌を守るためにも体力の消耗を避けるためにも、日焼け対策は必須です
私は、山小屋の休憩の度に日焼け止めを塗ってました
風が強い時もあるので、帽子は顎ひも付きだと安心です
5合目は涼しめなのですが、やはり歩き始めると汗が出てくる暑さなので、暑がりの私は長袖ではなくアームカバーで日焼け対策をしていました
- ポーチ、小銭入れ
リュックからの出し入れは大変なので、私はポーチによく使う物(日焼け止め、塩分タブレット、小銭)を入れて登っていました!
- 軽食(ようかん、プロテインバー、グミ等々)
お腹に優しく簡単にエネルギーが補給できる食べ物を持っていくと良いかと思います
塩分補給も忘れずに!
- 衛生用品
富士山ではシャワーは浴びれないので、汗拭きシート、クレンジングシート、水が要らないドライシャンプーを持っていきました!
除菌シートもあると便利です
- 水2L
山小屋でも水や食べ物は購入可能ですが、お高めです
(例:水600円、カップラーメン700円)

- ポール
私はこける前提で手をしっかりつくためポールは持っていかなかったのですが、下山中足がプルプルでした(笑)
支えとして、あったら便利だと思います!
- 着替え
- ゴミ袋
ゴミ箱は1つもありません。山小屋でも捨てれません。自分で出したゴミは責任を持って持ち帰りましょう - 薬
私は薬があまり効かない体質なので、持っていきませんでしたが、必要に応じて持っていくと良いかと思います
レンタルも1つのオプションです!

費用の目安
今回、当日かかった費用は、30,000円程度でした!(装備を含めると10万円程)
- ツアー代(ガイド無し、往復バス代+山小屋宿泊代):24,000
- 入山料:4,000円
- トイレ利用料2回:400円
- 軽食・飲み物:1000円
富士山に登ってみて正直な感想
- 人が多いため、登るスピードがゆっくり
人が多く登るスピードがゆっくりなため、思ったよりしんどくなく心に余裕をもって登れました
また、練習登山で行った金時山や大山は、段差が大きい階段が多いですが、富士山はなだらかな坂と手を使って登るような岩場があるだけで、階段が苦手な私にとっては、正直練習登山の方がしんどかったです(笑)
ただ、下山の砂利は本当に滑りやすく何回もこけました - 景色は7合目から変わらない・・・?
5合目では雲と目線が同じ、7合目では雲より自分の方が高い位置となるので感動しましたが、7合目と頂上はほぼ同じ景色に感じました(違いが分からない女です(笑))
ただ、運動スペックマイナスだったにも関わらず、練習を重ねる事で、日本最高峰の山に登れたというのは自信に繋がりました! - ツアー会社の重要性
今回、往復のバスと宿泊所を予約してくれるツアーで行きました(ガイド無)
冒頭に記載しましたが、去年は台風直撃によりスバルラインが閉鎖され、ツアーがキャンセルになりました
ツアー会社によっては、台風直撃を考慮しスバルラインが閉鎖される前にツアーキャンセル(=全額返金)をしている所もあれば、スバルラインが閉鎖され暫く経ってからキャンセルの判断をする会社もありました
ツアー会社がキャンセルする前に、危険を考慮し自己判断でキャンセルした人は、全額返金の対象になりません
そのため、安全面を考慮して天候等の判断ができるツアー会社かどうかは、ツアー会社選択の際の非常に重要な要素になるかなと思います
余談:今回利用した札幌通運株式会社クラブゲッツは、天候トラブルは無かったのですが、ガイドさんの不手際で、下山後のバスの出発が連絡無しに1時間以上遅れました
下山後すぐに温泉に行ける予定だったのに、5合目で連絡無しに1時間以上待たされたのは、正直一番しんどかった事です(笑)
まとめ
登山超初心者で運動神経ゼロの私でも、2カ月間しっかり準備を重ねたおかげで、無事に富士山に登ることができました
刻々と変わる天気や、普段は見上げるだけの空と同じ高さに立つ感覚を味わい、自然の壮大さを全身で感じられた一日でした
これから富士山に挑戦する方は、ぜひ安全に気をつけてチャレンジしてみてください。この記事が少しでも参考になれば嬉しいです!

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